
夏の食卓に、ナスは欠かせません。 焼いて、煮て、揚げて──と万能な野菜ですが、じつは「生」で楽しめるナスもあることをご存知ですか?
それが、関西・泉州地方の名産「水ナス」。 皮はやわらかく、果肉には水分がたっぷり。ひと口かじれば、まるでフルーツのような瑞々しさが広がります。 特に暑さで食欲が落ちがちなこの時期、生のままサラダにすれば、食卓がぐっと軽やかになります。
実はナスは、ただ美味しいだけでなく、体に嬉しい栄養素も豊富。 皮に含まれる「ナスニン」はポリフェノールの一種で、抗酸化作用が期待されており、 カリウムも多く含まれているため、むくみや暑さ対策にもぴったりなんです。
そして最近、名古屋大学の研究によって、ナスの“ヘタ”にがん細胞の増殖を抑える可能性がある成分が見つかったという話題も。 古くから親しまれてきた野菜の新しい一面が、少しずつ明らかになりつつあります。
今回は、そんな水ナスを主役にした一皿をご紹介します。 シャキシャキのレタス、歯ごたえのある割り干し大根と合わせ、 自家製の塩だれドレッシングで仕上げた、涼やかな夏のサラダです。
材料(2人分)
サラダ
・水ナス…1本
・レタス…4枚
・割り干し大根(乾燥)…約30g(※水で戻す)
塩だれドレッシング
・昆布…10cmほど
・塩…小さじ1
・砂糖…小さじ3
・貝柱スープの素(顆粒)…小さじ1
・酢…大さじ2
・ごま油…大さじ2
・にんにく(すりおろし)…少々
作り方
1.割り干し大根は水で戻し、しっかりと水気を切って食べやすい大きさに切っておく。
2.水ナスは縦半分に切ってから薄くスライス。
3.レタスは食べやすい大きさに切る。
4.ドレッシングを作る:
ミニミルボトルに昆布・塩・砂糖・貝柱スープの素を入れて粉砕し、
続けて酢・ごま油・にんにくを加えて撹拌する。
5.野菜をすべてボウルに入れ、ドレッシングを大さじ3加えてよく和える。レタスがしんなりしたら器に盛りつけて完成。
美味しく仕上げるポイント
・水ナス水にさらさなくても良い アクが少ないためそのまま使えますし、水にさらすと栄養が流れてしまうこともあるので注意しましょう。
・割り干し大根は戻しすぎず、コリッとした食感を残すのがコツ。 水ナスの柔らかさとの対比が楽しくなります。割り干しが手に入らないのであれば通常の切り干し大根でも良い。
・ミルを使うときは、乾いた材料を先に撹拌してから液体を加えると混ざりやすくなります。 ドレッシング作りがスムーズになります。
おわりに
生でも食べられる水ナスは、まさに夏ならではの味覚。栄養豊富で体にやさしく、暑い日の食卓にもぴったりです。 塩だれドレッシングの旨みと水ナスの瑞々しさが重なるこの一皿、ぜひ一度お試しください。 スモールミルカップを使えば、ドレッシング作りも手軽で美味しく。夏の定番サラダになるかもしれません。