
ピリッとした辛さとバジルの香りが食欲をそそる「ガパオライス」。
屋台料理としてタイで親しまれているこの一皿は、日本でもすっかり定番になりました。
今回は、家庭でも作りやすいよう合いびき肉を使いながらも、香りの要であるホーリーバジルにはこだわって、本格派に仕上げます。
実はホーリーバジル、普通のスーパーではまず売っていません。
だから私は鉢植えを買って育てました。炒めたときに立ちのぼる香りは格別!
バジルで代用するレシピも多いですが、ぜひ一度ホーリーバジルの香りを体験してみてほしいです。
ガパオライスってどんな料理?
「ガパオライス」は、正式には“パッ・ガパオ”と呼ばれるタイの定番料理。
「パッ=炒める」「ガパオ=ホーリーバジル」という意味で、肉や魚介類をホーリーバジルと一緒に炒め、ごはんにのせていただきます。
本場タイでは鶏ひき肉を使うのが一般的ですが、今回は冷蔵庫に余っていた合いびき肉でアレンジ。
結果的にコクが出て、ごはんが止まらない一皿になりました。
材料(2人分)
・合いびき肉:300g
・ホーリーバジルの葉:ひとつかみ
・青唐辛子:2本(お好みで調整)
・パプリカ(赤や黄):1/2個(彩り用)
・にんにく:1片
・ナンプラー:大さじ1.5
・オイスターソース:大さじ1
・砂糖:小さじ1
・サラダ油:大さじ1
・卵:2個(目玉焼き用)
・ごはん:2人分
作り方
1.下ごしらえ
青唐辛子とにんにくは粗みじんに。パプリカは細切りにしておく。
2.香り出し
フライパンにサラダ油を熱し、にんにくと青唐辛子を炒めて香りを引き出す。
3.肉を炒める
合いびき肉を加え、中火で炒める。肉の色が変わってきたらパプリカを加える。
4.味付け
ナンプラー、オイスターソース、砂糖を加えて全体をしっかり混ぜる。
5.仕上げにホーリーバジル
火を止める直前にホーリーバジルを加え、さっと炒めて香りを立たせる。
6.盛り付け
皿にごはんを盛り、炒めた具をのせ、目玉焼きをトッピングすれば完成!
ちょこっとコラム:ホーリーバジル、育ててみたら最高だった件
ホーリーバジル(ガパオ)は、普通のスイートバジルとはまったく違う香り。
加熱すると一気に立ちのぼるスパイシーで爽やかな香りが、ガパオライスの決め手になります。
ただ、日本ではあまり流通していないのが難点。
私は会社の玄関で鉢植えを育てていて、夏になるとぐんぐん育ちます。バジル系は暑さに強くて栽培も比較的ラクなので、意外と手がかかりません。
そして何より、「また食べたい!」と思ったときにすぐ収穫して作れるのが嬉しいポイント。
おかわりしたくなるくらい美味しいガパオライスを、思い立ったらすぐ作れるって最高です。
どうしても手に入らない場合はスイートバジルでも代用できますが、
本物のホーリーバジルを使うと、風味の違いに驚くはず。
ぜひ一度、育ててみてください!
美味しく仕上げるポイント
・ホーリーバジルは最後に加える:香りを最大限に引き出すには、火を止める直前がベスト。
・青唐辛子の量は調整可:辛さが苦手な方は控えめに、辛党は2〜3本でもOK!
・目玉焼きはカリッと焼くと屋台風:油を多めにして、フチが香ばしくなるまで焼きましょう。
まとめ
ホーリーバジルを育てて収穫して、最初に作ったのがこのガパオライス。
香りとうま味がぎゅっと詰まった一皿は、暑い日でももりもり食べたくなる味です。
食材はシンプル、でも仕上がりはちょっと特別。
「育てたハーブでごはんを作る」って、なんだか贅沢な気分ですよ。