
ポルケッタといえば、豚のブロック肉を開いてハーブをたっぷり挟み込み、じっくりオーブンで焼き上げるイタリア料理。分厚い肉を均一に焼くのは家庭では難しく、フライパンでは中心までしっかり火が通るか不安です。そこで今回は、手に入りやすい鶏もも肉を使い、オーブンを使わず“せいろ”で蒸すアレンジを考えました。蒸すことで確実に火が入りつつ、柔らかくジューシーに仕上がります。手軽に作れるのに見栄えも良いので、普段のおかずにも、ちょっとしたおもてなしや特別なシーンにもぴったりの一品です。
材料(2人分)
・鶏もも肉 … 1枚(約300g)
・塩 … 小さじ1/2
・砂糖 … 小さじ1/3
・バジル … 17g(フレッシュ推奨)
・アーモンドプードル … 大さじ1
・パルミジャーノ・レッジャーノ(粉チーズでも可) … 大さじ1
・オリーブオイル … 大さじ2
作り方
1.下ごしらえ
鶏もも肉はそのままでも良いですが、余分な脂や血管、筋を取り除くと臭みがなくなり、仕上がりがすっきりします。下処理が終わったら、分量外の塩を軽く振っておきます。
2.ハーブペースト作り
バジルを細かく刻み、アーモンドプードル・パルミジャーノ・砂糖・塩・オリーブオイルを混ぜ合わせる。
3.鶏肉に塗って巻く
鶏肉を皮目を下に広げ、内側に②のペーストをまんべんなく塗る。
肉を端から巻き込み、形を整える。固定はタコ糸を使うのが確実だが、ない場合はアルミホイルで巻くか竹串で留めても良い。
4.せいろで蒸す
クッキングシートを敷いたせいろに③を入れ、沸騰した鍋の上で中火15分蒸す。その後火を止め、蓋をしたまま余熱でさらに15分火を通す。
5.仕上げ
落ち着いたらタコ糸や竹串を外し、食べやすくスライス。好みでレモンを絞っても美味しい。
補足
蒸した後、フライパンで皮目だけをこんがり焼くと、香ばしさと見た目の美しさが加わります。タコ糸を使っていれば焼き途中にバラける心配もありません。
まとめ
本来のポルケッタは豚肉をじっくりオーブンで焼き上げる手間のかかる料理ですが、鶏もも肉とせいろを使えばぐっと身近に楽しめます。蒸すことで手軽に作れるだけでなく、火入れが簡単で誰でも失敗なく仕上げられ、固くならずジューシーに。ハーブはバジルのほか、セージやタイム、ローズマリーなどお好みでアレンジしても楽しめます。見栄えも良く、普段の食卓にも特別なシーンにもおすすめの一品です。
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