
前回、自家製でフランスパンを焼いたのですが(→ [フランスパンの記事はこちら])、今回はそのパンを使って“基本のフレンチトースト”を作ってみました。材料も作り方もシンプルながら、外はカリッと中はふんわり。朝ごはんやおやつにぴったりの一品です。
フレンチトーストの歴史と名前の由来
フレンチトーストと聞くとフランス生まれの料理を思い浮かべますが、実は世界各地で古くから食べられてきた歴史があります。古代ローマの料理書にも、パンを卵や牛乳に浸して焼いたレシピがすでに登場しているほど。
フランス語では「パン・ペルデュ(Pain Perdu)」と呼ばれ、「失われたパン」という意味。硬くなって食べにくくなったパンを卵液に浸して“よみがえらせる”料理でした。
一方で英語名「French Toast」には別説もあります。18世紀のアメリカでジョセフ・フレンチ(Joseph French)という料理人が考案・販売したからという話も有名。ただし真偽は定かでなく、どちらが正しいのかは今も謎に包まれています。
基本のフレンチトースト 作り方
材料(約2人分)
・フランスパン 3cm厚さ×6枚
・卵 2個
・牛乳 200ml
・砂糖 大さじ2
・バター 10g
手順
1.卵液を作る
ボウルに卵、牛乳、砂糖を入れてよく混ぜる。
2.パンを浸す
厚めに切ったフランスパンを保存袋(ジップロックなど)に入れ、卵液を注ぐ。袋の空気を抜いて水をはったボウルに沈めて真空状態にすると、中までしっかり浸み込みやすい。
3.漬け置き
冷蔵庫で約4時間置き、パン全体に卵液を吸わせる。
4.焼く
フライパンにバターを溶かし、中火で両面を焼く。少し焦げたかな?くらいまで焼き色をつけると、外はカリッと香ばしく仕上がる。
5.仕上げ
お好みで粉砂糖をふったり、メープルシロップや蜂蜜をかけて完成。
アレンジアイデア
スイーツ系
・卵液にバニラやシナモンを加えて風味をアップ。
・仕上げにチョコレートソースやフルーツを添えて華やかに。
食事系
・塩を少し加えた卵液で焼き、仕上げにチーズをトッピング。
・パンにハムを挟んで焼けば、ボリュームのある軽食にも。
まとめ
フレンチトーストは材料も作り方もシンプルですが、ひと工夫で驚くほど奥深い味わいになります。外カリッ、中ふわっと仕上げれば、パンの美味しさが引き立つ一品に。固くなったフランスパンも無駄なく美味しく楽しめるのが魅力です。ぜひ気分に合わせて、アレンジも楽しんでみてください。