

はじめに:中華鍋を買ったら最初にやるべきこと
中華鍋は、使い込むほどに味わいが増し、一生モノの調理道具として育てていく楽しさがあります。しかし、新品のままではその実力を十分に発揮できません。なぜなら、製造時に施される防錆コーティングが残っているからです。また、鉄製の中華鍋は最初に適切な準備をしないと、焦げ付きやすくなったり、錆びやすくなったりします。そこで大切なのが 「空焼き」と「油ならし」 です。この工程をしっかり行うことで、鍋の表面が油に馴染み、料理がくっつきにくくなり、使い込むほどに良い風合いが出てきます。
この記事では、新品の中華鍋を買ったらまずやるべきことを 3つのステップ に分けて詳しく解説します。
ステップ1:空焼きをして防錆コーティングを除去する
新品の中華鍋には、製造時に錆びを防ぐためのコーティングが施されています。このコーティングを取り除くために、 「空焼き」 を行います。空焼きをすることで鍋の表面がむき出しの鉄になり、油が馴染みやすくなります。
手順
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中華鍋をコンロの強火にかけ、鍋全体をまんべんなく加熱します。
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加熱していくと、鍋の表面の色が徐々に 銀色 に変わっていきます。
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全体が均一に変色したら火を止め、粗熱を取ります。
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鍋が冷めたら、スポンジと洗剤でしっかり洗い、再び過熱し水気を取ります。
※ 火を使う作業なので、換気をしっかり行い、安全に注意してください。
ステップ2:油ならしをして鍋を育てる準備をする
空焼きが終わったばかりの鍋は、まだ油が馴染んでおらず、食材がくっつきやすい状態です。そこで 「油ならし」 を行い、鍋の表面に油の膜を作ります。
手順
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鍋を弱火にかけ、大さじ4~5杯の食用油(サラダ油やラードなど)を入れます。
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キッチンペーパーを使って、油を鍋全体になじませます。鍋の内側と外側に薄く均一に広げるのがポイント。
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そのまま煙が出るまで加熱 し、油をしっかりと馴染ませます。
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余分な油を拭き取り、鍋を冷まして完了です。
この工程を行うことで、中華鍋の表面に 天然のコーティング ができ、焦げ付きにくくなります。
ステップ3:試しに野菜くずを炒めて仕上げる
最後に、中華鍋の鉄の匂いを消すために、野菜くずを炒める という工程を行います。
手順
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鍋に大さじ1〜2杯の油を入れ、ネギの青い部分やショウガの皮などの野菜くずを炒めます。
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強火でしっかり炒め、鍋肌に油を馴染ませます。
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炒め終わったら野菜くずを取り除き、鍋を軽く洗い、加熱し水気を取ります。
これで 中華鍋の使い始めの準備は完了! ここからどんどん料理に使っていくことで、鍋はどんどん育ち、使いやすくなっていきます。
まとめ:中華鍋を育てて一生モノの相棒に
中華鍋は、使えば使うほど油が馴染み、焦げ付きにくくなり、炒め物が驚くほど美味しく仕上がります。最初に 「空焼き」 で防錆コーティングを落とし、「油ならし」 で鍋を育てる準備をすることが重要です。手間はかかりますが、この工程をしっかり行えば、一生モノの道具として長く使えます。ぜひ、自分だけの中華鍋を育ててみてください!
さらに詳しく動画で解説しています。こちらも是非ご覧ください。