寒くなってくると食べたくなる鍋料理。
その中でも少し特別なのが「牡丹鍋(ぼたんなべ)」です。
牡丹鍋は、猪肉を使った日本の伝統的な鍋料理。
味噌仕立ての出汁に猪肉や野菜を入れて煮込む、滋味深い冬の料理です。
ジビエ料理として知られていますが、実はとても古くから日本で食べられてきた料理でもあります。
使用した調理道具
なぜ「牡丹鍋」と呼ばれるのか
牡丹鍋という名前は、猪肉の盛り付けに由来します。
薄く切った猪肉を円形に並べると、
その姿が牡丹の花のように見えることから「牡丹鍋」と呼ばれるようになりました。
赤身の肉と白い脂が重なり、花びらのように広がる美しい盛り付け。
料理名には、そんな日本らしい美意識も込められています。
猪肉は「薬食い」として食べられていた
昔の日本では、仏教の影響もあり肉食があまり好まれていない時代がありました。
しかし、冬に体力をつけるために食べられていたのが猪肉です。
当時は肉を食べることを「薬食い」と呼び、
体を温め、滋養をつけるための食事として親しまれていました。
その名残として
猪肉 → 牡丹
鹿肉 → 紅葉
馬肉 → 桜
と、動物の名前を直接言わず、
花の名前で呼ぶ文化も生まれました。

牡丹鍋のレシピ
牡丹鍋は地域や家庭によって味付けが少しずつ違いますが、
味噌仕立ての出汁で煮込むスタイルが一般的です。
今回は、赤味噌と白味噌を合わせたシンプルな出汁で作る牡丹鍋を紹介します。
材料(2〜3人分)
猪肉(薄切り)……300〜400g
白菜……1/4株
長ねぎ……2本
ごぼう……1本
しいたけ……4枚
里芋……2〜3個
人参……1本
豆腐……1丁
【出汁】
だし……700ml
赤味噌……60g
白味噌……60g
赤味噌のコクと白味噌の甘みを合わせた、牡丹鍋らしい味わいの出汁です。

作り方
1.野菜は食べやすい大きさに切る。ごぼうは皮付きのまま斜め切りにする。
2.鍋にだしを入れて火にかけ、赤味噌と白味噌を溶く。
3.里芋、人参、ごぼう、白菜の芯など火の通りにくいものから入れて煮る。
4.猪肉を加え、火が通ったら残りの野菜と豆腐を入れる。
5.全体に火が通ったら完成。
猪肉は煮すぎると固くなるため、
火を通しすぎないのが美味しく食べるポイントです。
味噌のコクと猪肉の旨味が溶け合った、冬にぴったりの鍋料理です。
牡丹鍋を動画で
牡丹鍋を作って味わう様子を動画にしてみました。
冬の静かな鍋の時間を、ゆっくり楽しんでもらえたら嬉しいです。



