パイ生地と聞いて、
バターと生地が幾重にも重なった美しい層を思い浮かべる人は多いと思います。
あの軽やかな浮き上がりは、折り込み式のパフペイストリーならではの魅力。
しかし実は、パイに使う生地は一種類ではありません。
今回紹介するのは
ラフパフペイストリー(Rough Puff Pastry)。
一般的な折り込み式のパイ生地のように、
デトランプ(基本生地)とシートバターを別々に作る必要がないため、
比較的シンプルな工程で作ることができます。
本格的なパフペイストリーに比べると、
浮き上がりはおよそ30%ほど控えめ。
それでも焼き上がりは十分に美しく、
香りも食感も申し分ない。
作りやすさと仕上がりのバランスがとても良く、
私はこの生地を一番よく作っているかもしれません。
材料
・強力粉 …… 450g
・無塩バター …… 450g
・塩 …… 小さじ1
・水 …… 225ml
※バターは1cm角に切っておく
※すべての材料をしっかり冷やしておくこと
寒い時期はパイ生地作りのベストシーズン。
温度管理がしやすく、失敗が少なくなります。
作り方(フードプロセッサー使用)

今回はこちらのフードプロセッサーを使用しました。
① 粉とバターを混ぜる
水以外の材料をワークボールに入れ、回します。
バターが小豆ほどの大きさになるまで混ぜるのが目安。
混ぜすぎないことが大切です。
バターの粒が層を作ります。
② 水を加える
冷水を一気に加え、さっと混ぜます。
まとまったら台に移します。
台に出す場合は軽く打ち粉をしておきます。
ワークボールの縁に残った粉もすべて出し、
手早くひとまとめにします。
※練りすぎないこと。
③ 休ませる
ラップで包み、
冷蔵庫で1時間以上休ませる。
休ませることで水分が均等に行き渡り、
生地が落ち着きます。
パイ生地は
焦らないことが最大のコツ。
こまめに休ませることで成功率が上がります。
④ 折り込み
休ませた生地を長方形に伸ばします。
三つ折りにする
↓
90度回転させる
↓
再び伸ばす
↓
三つ折り
↓
ラップをして冷蔵庫で30分休ませる
この工程をあと2回繰り返します。
(合計3回の三つ折り)
⑤ 仕上げ
最後に伸ばして1枚のパイシートにします。
使わない分はラップで包み、
冷凍保存しておけばストック可能。
ラフパフペイストリーの魅力
・工程が比較的シンプル
・作りやすい
・バターの香りはしっかり
・甘いパイにもミートパイにも使える
クラシックなパフペイストリーほどの劇的な浮き上がりはありません。
それでも、
家庭で現実的に作れる本格生地としては十分に魅力的。
「それなり」ではなく、
ちゃんと美味しい生地です。

