切り干し大根の季節
やはり大根は、この時期がいちばんおいしい。
そして切り干し大根もまた、まさにこの季節に作られてきた保存食だ。
冬の大根を細く切り、天日に干す。
それだけで、味も食感もまったく別のものになる。
昔から当たり前のように行われてきた手仕事だけれど、
実際にやってみると、その合理性に驚かされる。
切って、干すだけ
切り干し大根作りはとてもシンプルだ。
大根は皮ごと千切りにする。
太さはお好みで構わないが、細く切るほど乾燥は早く進む。
今回はスライサーを使い、均一な太さに仕上げた。
切った大根は、日中に外へ出して天日干しにする。
日が暮れる前に必ず取り込み、夜露にさらさないことが大切だ。
夜露を含むと水分が戻り、乾燥が不十分になりやすい。
この工程を繰り返し、
しっかりと乾燥させることでカビを防ぐ。
急がず、天候を見ながら進めるのがポイントだ。
特別な道具もいらず、難しい工程もない。
切って、干すだけ。
それだけで、大根は保存のきく別の食材になる。
使用した調理器具
キッチンスライサー(千切り3種)
千切り用のくし刃が3種類付属しており、それぞれ幅が異なります。
料理に合わせて太さを選べるため、切り干し大根の下準備にも使いやすいスライサーです。
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江戸時代から続く、保存の知恵
切り干し大根は、江戸時代に保存食として広く作られるようになったといわれている。
冷蔵庫のない時代
冬に収穫した大根を無駄にせず、長く食べるための工夫だった。
尾張地方は名産地としても知られ、干すことで生まれる甘みや旨味が日々の食卓を支えてきた。
特別な料理ではないけれど、暮らしの中で磨かれてきた知恵がここには詰まっている。
干すことで、栄養が凝縮される

大根は干すことで水分が抜け、栄養が凝縮される。
食物繊維やミネラルが豊富になり、
少量でも満足感のある食材になるのも、切り干し大根の特徴だ。
保存のための工夫が、
結果として身体にもやさしい食材を生み出しているのが面白い。
切り干し大根は、煮物だけじゃない
切り干し大根と聞くと、
ニンジンや竹輪と一緒に煮た定番の煮物を思い浮かべる人が多いと思う。
もちろん、それもおいしい。
ただ、切り干し大根の魅力はそれだけではない。
干すことで生まれる独特の食感と旨味は、
火を通さずに使っても、しっかりと存在感がある。
実はサラダにもよく合う食材だ。
切り干し大根と春菊のサラダ

切り干し大根の食感と旨味に、
春菊の香り、豆腐のやさしさ、塩昆布のコクを合わせたサラダ。
材料
春菊 …… 180g
切り干し大根 …… ひとつかみ
豆腐 …… 1丁
塩昆布 …… 20g
調味料
鶏ガラスープの素 …… 小さじ1
醤油 …… 小さじ1
酢 …… 小さじ1
すりおろしにんにく …… 小さじ1/2
砂糖 …… 小さじ1/2
ごま油 …… 大さじ1
白ごま …… 大さじ1
下準備
豆腐
できれば水抜きをしておく。
水が出て味が薄まるのを防ぐため。
切り干し大根
水で戻し、水気をしっかり絞る。
お好みの大きさに切る。
春菊
葉は手で摘み、できるだけ形を大きく残す。
面倒な場合は好みの大きさに切ってもよい。
残った茎の部分は刻む。
作り方
1.ボウルにすべての調味料を入れて混ぜる
2.切り干し大根、春菊、豆腐、塩昆布を加える
3.全体をやさしく和えて完成


